いちおう臨床心理士ですけどなにか?(昔々その昔のはなし) ⑦ -患者迎え-
昔々は家族や福祉事務所や警察署から要請があると、よろこんで病院から患者さんを迎えにいっていました。
もちろん迎えに行くときは入院が前提で、だいたいは屈強な看護スタッフが数人で病院の車で迎えに行き、当然万が一の時のために抑制帯や拘束衣を持参していました。
迎えの要請があった時に患者さんがひどく暴れていたり錯乱していて抑制帯や拘束衣を使用することも困難な場合、お医者さんの指示でイソミタールやアミタールを注射して病院に連れてきて入院させることもありました。
昔々の精神衛生法の頃は精神科の入院形態は基本的には自由入院(法律の適用外)、同意入院、措置入院でしたね。
身寄りが不明瞭な場合、自由入院以外はいわゆる市長同意の申請をするというパターンでした。
その患者迎え要員として当然のように私にも「にしのくん行ってくれるよね!」と声がかかるわけです(^_^;)
迎え先が福祉事務所や警察署や保健所の場合は、だいたいは入院の話がついていましたが、家族からの要請で自宅まで迎えに行くときは家族がどうにもできなくて……なので、入院の話はついていないことが多く、本人の説得から始まり最終的には抑制帯や拘束衣を使用せざるを得ないことも少なからずありましたし、今回はあきらめて出直しなんてこともありました。
患者さんの抑制にはこちらが負傷したり、眼鏡や服や時計などを破損することもありました。
もっと昔には「患者刈り」……と呼ばれることがあったのですが、これについてはまたあらためて……。
あのぉ〜、臨床心理士なんですけどぉ〜(ーー;)
自分の仕事じゃないと思うんですけどぉ〜(ーー;)
なんてことは聞いてはもらえず………でしたね。
一応、とりあえず臨床心理士ですけどなにか?
さらに続く………かもしれないよ(^_^;)