新年度最初の依存症家族教室 @ 港保健センターでした。
これまで参加してくださっている方々が引き続き参加してくださいました。
今回もたくさんの方々が参加してくださり、所長室を使わせていただきました(^_^;)
港保健センター(港保健所)の依存症家族教室は30年以上前から継続されていまして、かつては名古屋市内数カ所で開催されていましたが、今は唯一残っている家族教室なのです。
当初はアルコール依存症の家族ばかりでしたが、最近はギャンブルや自傷や摂食障害や市販薬や処方薬の問題が多くなってきています。
家族のほとんどは考えられるありとあらゆることをやり尽くしてきていますが、ほとんど役に立たず疲弊消耗し無力感に打ちひしがれることが珍しくありません。
家族の課題は何をするか……ではなく、何をしないかです。
不安と怖れと焦りと罪悪感で動いてはいけません。
良かれと思ったらやってはいけません。
してあげたいことはやってはいけません。
本人の代わりに困ってはいけません。
本人の代わりに責任をとってはいけません。
ほとんどの家族は、うんざりしながら腹を立てながら傷つきながら、やらなくてもいいことをやり続けてしまいます。
嫌なことはとっとと手を引こうね。
本人のために……ではなく、ひたすら家族自身が楽をするために……。
河合隼雄氏は「何かしないことに全力を尽くす」と言っていましたが、それこそが家族の課題です。
近藤恒夫氏は「一切の支え手がいないところにたどり着いたとき、初めて自分の病気の正体に気づく」と言っていました。
家族は支え手でいることを手放し「知らんがね……」くらいでいるのが良いのです。
話はかわりますが……
実はわかりやすく問題が露呈するようなことになっていなくても、中途半端なソーシャルドリンカーやソーシャルギャンブラーは案外迷惑で厄介でたちが悪いんだよね……(ーー;)
本日もありがとうございました。
今年度もよろしくお願いいたします。
次回は5/25(水)13時半〜です。