依存症家族教室

今年度最後の依存症家族教室 @ 港保健センターでした。

思いのほかたくさんの方々が参加してくださり、密になってしまうため使える部屋がなく……、さて、どうしたものか???

……というところで、まず使えることがあり得ない所長室を使わせてくださいました。

運良く本日は所長さん不在だったこともあり、使わせていただきました。

所長室って広い……(^_^;)

はじめての方、久しぶりの方、おなじみの方々……たくさんでしたが、みなさん抱える問題や困りごとが様々で、かなりご苦労なさっておられるようです。

依存症家族には大きなパラダイムシフト(あたりまえに身に着けた価値観の転換)が必要になりますが、これは世間様の価値観とは違うものになるわけで、世間様とはそりが合わないことになるをだね。

だから、いつも「これでいいのだろうか?」という葛藤を抱えることになります。

しつこくしつこく伝えていますが、「不安と怖れと焦りと罪悪感と変な欲や期待」で動いてはいけません。

良かれと思ったり、本人のためにと思うことはやってはいけないのです。

頼まれもしないことを先取りしてやってはいけないのです。

依存症者本人の代わりに、自分以外の人のスケジュールや行動やお金……などを把握して管理するのはやめようね。

共依存症は、依存症者本人への過剰な不安や怖れから過剰に支配コントロールをしようとするようになり、アルコール依存症者が飲食にとらわれたり、ギャンブル依存症者がギャンブルにとらわれていくように、いちいち本人の言動にとらわれていくのですが………

実は共依存的な不安の高さから過剰な手出し口出し金出しによる支配コントロールの強い家族こそが、依存症者を作り出してきたことに気がつかないといけないのです。

それによって「手放す」べきものが見えてくるのです。

だからこそ家族には「問題はあなた方」だし、なんとかすべきは「家族自身」なんだと伝えざるを得ないのです。

「本人をなんとかしなくちゃ」というのを手放し「なんとかすべきは自分自身なのだ」というところからがスタートなのです。

もちろん、個別事情を考慮したうえで、緊急性や優先順位に配慮し、できることできないことやらないことを整理し、現実的な対応を少しずつ工夫していく必要があるのです。

あと、早急に分かりやすい結果を求めてしまいがちですが、やめときましょうね。

どうしたら良いか……は

はい、ウチにおいでよ(諭吉さんと一緒にね)

そうそう、新年度も継続していただけることになりましたので、悩める皆さまはよろしければぜひいらしてください。

毎月第4水曜日の13時半〜15時(コロナ時短)、港保健センターにて、参加費無料、講師はワタシです。

次回は4/27です。