しんどい……、辛い……、苦しい……、痛い……、もう生きてるのやだ……
……という絶望的なお話をうかがうことが多いわけですが、こういうお話は聴いている側がしんどくなって、聴いている側が楽になりたくて、もしくは話を切り上げようとして「ああせいこうせい」とか「叱咤激励」したり「説得」しようとしたり「説明」しようとしたり「共感」しようとしたり「何かを変えようと」……したくなっちゃいますが、たいていはうまくいかないし、こじれちゃったりします(危機介入はまたちょっと別ね)
コツは「我を捨て、計らいを捨て、希望は捨てず、訪れるを待つ」by 鷲田清一 です。
「中腰で耐え凌ぐ」by 中井久夫 です。
「特別な何かをしないことに全力を尽くす」「中心を外さずただそこにいる」by 河合隼雄
……ですね(^_^;)
……で、しんどい……、辛い……、苦しい……、痛い……、もう生きてるのやだ……というお話を聴いていると、長い間苦悩してこられている方々の多くは「極まれば転ずる」ではありませんが、自らが置かれた状況を「受け入れられる」時がやってくるのです。
そして、不思議なことにまるで12すてっぷプログラムのメンバーのようなことをおっしゃるようになっていったりするのです。
どうやら「受け入れる」ことが絶望から、先の希望につながっていくようです。
「全ての問題を解決する唯一の方法が受け入れること」「受け入れる、すると流れが変わる」by 加島祥造 ですね。
ただ、ここまでのプロセスは楽ではありませんし、個人差がありますが長くかかります。
でもあきらめず、信じて関わり続けるのが私の仕事なんですね(^_^;)
昔々、とある患者さんに「座ってフンフン言ってりゃお金もらえるなんて楽でいいよな、ふざけた仕事だよな…、そりゃあ給料安くて当然だろ!」と言われたことがあります。
その方は月給60万のお仕事をなさっていた方で、当時私の月給は10万円でした(*´Д`)
その時は何も言い返すことができませんでしたが、それでよかったと思っています。
確かに人様の不幸で飯を喰うという不届きなお仕事ではありますし、こういう不届きな仕事を援助職とか支援とか言うわけで、当然まともに食べていけるような稼ぎにはつながらないわけです(^_^;)
いらんことは言わず、中腰で耐え凌ぎ、訪れるを待つ……、しかも何食わぬ顔して……というのは、かなりハードでタフなストレスフルなお仕事なんですね(^_^;)
まぁ、アチコチ具合も悪くなりますわな(^_^;)
……つまり、それだけ真面目に一生懸命お仕事をやってきているということです(^_^;)
実は、何事も真面目に一生懸命やってはいけない(by 近藤恒夫)し、何事も休み休み、いいかげんが良いのです(by 河合隼雄)
ま、治そうとしたり、正そうとしたり、変えようとしたりする(したい)人=支配コントロールしたい人のもとでは、なかなか良くはならないどころか、こじれちゃったりするものです。
なんとなくボンヤリしていて、ニコニコへらへらして、ちょっと頼りないくらいの人の方が、脅かされることもなく、安心してなんとなくぼんやりヘラヘラしていられてよかったりするんだね(^_^;)
……てなわけで、よろしければぜひ、ウチにいらしてください(^_^;)