ソーシャルドリンカーの厄介

 

飲酒をする方々には、盆暮れ正月や歓送迎会や祝儀不祝儀などの時にぐらいにしか飲まず、普段は飲酒しない方々がいて、そういう方々を「機会飲酒者」と言います。

機会飲酒者のなかには、飲み出すと止まらなくなる「大量飲酒者」や、泥酔して様々な迷惑行為をやらかしてしまう「問題飲酒者」がいます。
こういう方々は飲まない飲ませない方が良いですね(^_^;)

晩酌を含め、週に数回、もしくは毎日……、つまり日常的にちょくちょく飲んでいる方々を「習慣飲酒者」と言います。
習慣飲酒者の中には、飲酒による身体疾患を抱えたり、酩酊や二日酔いにより様々な問題やトラブルを起こしては反省を繰り返し、一時的に量を減らしたり、断酒を誓ってみたりするもののうまくいかず、かえって飲酒量が増えたりたりしてしまい悪循環に陥ってしまう方々がいます。
こういう状況に陥っている方々を「アルコール依存症」といいます。
同時に多彩な身体疾患や精神科疾患を併発し、家族や仕事、友人などとの関係をこじらせたり、たくさんのトラブルを抱えることになりますが、これらを「アルコール関連疾患」とか「アルコール関連問題」と言い、これらも含んでアルコール依存症と言います。

日常的に節度をもった習慣飲酒をしている方々を「ソーシャルドリンカー」とも呼びます。

飲み始めると数日間以上飲酒が止まらず続いてしまう状態を「連続飲酒発作」と呼びます。

連続飲酒発作は飲めなくなるまで続き、飲酒が止まってしばらくすると「退薬症状(禁断症状)」が出現し、それを止めるためにまた連続飲酒になるというサイクルに陥りますが、これを「山型飲酒サイクル」と呼び、このような状態を「病的飲酒」と言い、お酒が切れると「振戦せん妄状態」となったり、「アルコール性のてんかん発作」をおこしたり、肝機能の悪化から「肝性脳症」を発症したり、「コルサコフ症候群」を発症したりすることもあります。

それでも、不調やトラブルは『飲めばなんとかなる』と信じていて、良くならないのは飲みが足りないからだと思い込んでいるのがアル中ね、あ、失礼しましたアルコール依存症ね。

ここまでお読みになって「自分は大丈夫」と思っているそこのアナタ……(アルコール依存症者のほとんどが自分は大丈夫と思っているし、精神科に入院することになっても自分はここに入院しているようなアル中とは違うと思っていて、こういうのを否認と言います)

周囲から「飲まなきゃいい人なのにねぇ〜」なんて囁かれるようになったら……オ・シ・マ・イ……ね(^_^;)

自分はソーシャルドリンカー(ただの酒好き)だと思っているあなた……、油断してはいけません。

晩酌をなさる方々……の多くは、お酒を美味しく飲むための準備(なるべく飲食しないなど)を毎日午後からはじめます。

そして、食事前に風呂に入り(酔うと風呂に入れなくなるため)、食事に箸をつける前に必ず1〜3杯飲みます。

いつまでもだらだらと飲酒や食事が続き、酔うとぐだぐだとしょうもない話をくどくどといつまでもしたり、不機嫌になったりするので超ウザいです。

でもって翌朝には何事もなかったかのようにケロっとしていますので超ムカつきます。

「オレは(ワタシは)そんなひどい飲み方をしていない」と思っているそこのアナタ……

実はかなりウザいですよ!

毎日晩酌をしている時点で問題ですよ!

酩酊状態(酔っ払い)ではまともな話ができませんよ!

ストロングゼロとか飲んでたら、かなりヤバいですよ!

キッチンドリンカーもヤバいです!

節度をもって飲んでいるつもりの方々の大半がヤバいです、ウザいです……

ご本人たちは全く自覚がないから厄介なんだよね(ーー;)

お酒好きな方々は気をつけようね!

ちなみにお酒を、ギャンブルや他のことに置き換えたら……、まともなつもりでいる人々が一番厄介ね(^_^;)

くわばらくわばら……