人知れず何食わね顔をして暮らすこと

人知れず難病や障害を抱え苦悩しながら何食わね顔をして暮している方々がたくさんいますが、一方で難病や障害を抱えながらこんなに楽しく前を向いてキラキラ頑張っています……というのをメディアが報道することがあります。

私たちは人知れず何食わね顔をしながら暮らす大多数の方々のことは知らないまま、メディアに取り上げられた特別な人を通して大変な難病や障害を知ることになります。

たくさんの人に知ってもらい理解してもらうのには良いきっかけになるかも知れませんが、そういうのを見聞きするととてもモヤモヤします。

メディアに取り上げられることによって大多数の人知れず何食わね顔で暮らしている人達は、さらに埋もれていくことになってしまい、実際はメディアの取り上げ方とは大きく乖離していくのです。

そして、その特別な方も「あの人は特別だから……」とさらに特別な人にされてしまうのです。

多くの人知れず何食わぬ顔をしている方々は、ただ静かに穏やかに暮らしていきたいのです。

メディアはそれを邪魔しているどころか混乱させていることを自覚すべきだと思っています。