ちょっとだけIQなどについて……

ちょっとだけ、IQと知的障害と境界知能について……

かなり大雑把な話です……


標準知能が91〜110で人口中約半数以上の人がここに含まれます。

120を超える人は知的水準が高いと言え、140を超えるとあのMENSAの会員になれます(上位2%のIQ)


70以下(75以下としているところもあります)を知的障害と言い、その程度によって4段階に分けられています。

軽度(51〜70)、
日常生活スキルにはほぼ問題なく、一見日常会話で困ることも少ないですが、理解度が低く、書字計算が苦手だったり、抽象的概念や比喩などはわからなかったり、物事の計画や見通しは苦手で、衝動的で、体験が学習されにくい。

中度(36〜50)
言語発達や運動発達に遅れが見られ、身辺処理も含め多くの援助が必要ですが、日常生活レベルの単純な指示等の理解や判断はできます。書字計算や記憶は簡単なものでも困難だったりします。

重度(20〜35)
ひらがなの読み書きができるかどうか、計算も難しくなります。情緒の発達も未熟で、身辺自立が困難で衣食住には保護や支援が必要となります。興味関心も限局され、理解や判断はできず、コミュケーションも難しい。

最重度(20未満)
言葉が発達することはなく、時折叫び声を出す程度で、親や身内を区別して認識することも難しく、身辺処理はほぼ全介助を必要とします。


実際の診断や療育手帳(地域によって呼び方が違ったりします)の判定ではIQのみならず、社会性や対人関係等の適応水準などもふまえてなされます。

また、ダウン症自閉症発達障害と併発していたり(IQが高くても)、強度行動障害をともなうこともあります。

軽度や中度の知的障害の方々には、日常会話をしたくらいではわからない、気づかれない方々がたくさんいますし、取り繕いやカモフラージュで補っていたりします。
とはいえ、自力でできないことも多く、できないことなどへは言い訳がましくなってしまい対人トラブルも起こりやすくなりますし、周囲を巻き込み困らせることも多くなります。

残念ながら知的障害のある方々は、いわゆる仕事をしながら自立した社会生活をしていくことに様々な困難を抱えますが、様々な制度、資源、援助を利用していくことで暮らしていくことはできるようになってきています。

知的障害に他の疾患や障害が重複併発していると生活の困難度が増してしまいます。


さて、IQが75〜90くらいまでの人、つまり80前後の人は境界知能と呼ばれています。
運転免許やちょっとした資格を取得できちゃったりしますし、
ちょっとした大学も入れちゃったりします………。
それゆえ、支援の網にはかからないんだよね。
随所で生きづらさ、困難、困りごとを抱え、適応していくことが大変なのですが、多くは子どもの頃から努力と頑張りが足りないと思われがちで周囲からたくさんのダメ出しを浴びせられ、自身でも自己否定的になりがちです。

ソコを様々な取り繕いやカモフラージュを重ねて生き延びている方々が大半ですが、その自己治療的な適応手段としての取り繕いやカモフラージュそのものが多くのトラブルにつながってしまったりします。