その日は気温38℃を超え、熱中症警戒警報が発令されていました。
お仕事を終えて帰宅すると22時近かったですね。
ん? 玄関にあるはずの息子のスニーカーがない……。
暑かったので夜になってからウォーキングに行ったのかな? くらいに思っていましたが、日付が変わっても帰って来ない。
なんか嫌な予感がし、迷いに迷ったが警察署に電話。
息子が帰って来ていないこと、携帯や身元がわかるものを何も所持していないことを伝え、30歳くらいの男性で身元不明者が事故やトラブルで保護されたり救急搬送されたりしていないかおたずねしました。
警察署は調べて折り返し電話をくれるとのことでした。
たぶん折り返しの電話があるまではほんの数分だったと思うが、ドキドキしながら待つ数分はかなり長く感じました。
警察署によると、その日の午後、身元不明の男性が河川敷で意識不明で倒れていたのをジョギングしていた人が発見し119番と110番してくれて、とある病院に救急搬送されたとのことで、発見時はすでに意識がなく、倒れてからどのくらいの時間が経過していたのかはわからないとのことでした。
搬送された病院に電話をするが、電話では教えられないとのことで急遽病院へ出向く。
EICU(Emergency Intensive Care Unit:高度救命救急センター重症救急患者管理)にて挿管され人工呼吸器をつけた見覚えのある顔がタブレット越しに確認できました。
間違いなく私の息子でした。
ただ、EICUにいるというのは命の危険がすぐそこに迫っているということなのです。
搬送された時は脱水がひどく、40℃超えの体温にも関わらず発汗はなく、意識はなかったとのこと。
さらに、搬送後に意識混濁し、せん妄状態で暴れたりしたので薬で鎮静させているとのこと。
医師からは、かなり危険な状態だとの説明でした。
おまかせをするしかないので一旦帰宅。
帰宅したのが午前4時、眠れないままバタバタと必要なものを準備したり、役所へ行き限度額認定証を発行してもらったり……
なんだかんだと昼近くになってしまいましたが、荷物を預け、書類を渡し、様子をうかがいましたら、人工呼吸器もバルーンカテーテルも取れて、意識もはっきりしてちゃんとやり取りができるまでに回復し、夕方からは食事も摂れるとのこと。
とはいえ、最重度の熱中症なので、脳へのダメージをはじめ、多臓器不全となっているわけで、少し落ち着いてから急変することもあるので、しばらくは慎重に様子を見ないといけないのと、腎機能や肝機能がかなり悪くなっていて、まだ熱があるとのことでした。
一時は命の危険があるほどの状態だけにちょっとだけホッとしたものの、様態が急変したり、深刻な後遺症が残らないことを祈るばかりです。
とりあえずは、生きててよかった、ホントによかった。
そして、翌日朝再び病院へ、タブレット越しに少し話ができました。
しっかり会話もでき、一見元気そうですが顔が少々むくんでいるようにも見えました。
看護師さんにお聞きしましたら、点滴の影響もあるので少しむくんでいるとのことで、私の判断は間違っていませんでした。
しかし、具体的に何がどうなっていて、今後はどうなっていくのか曖昧なことしか教えてもらえないのはちょっと不満が残ります。
とにかく、普段は「もう〜、なんとかならんのかなぁ?」なんて思っていましたが、この時ばかりはホントに心底生きていてほしい、生きてさえいればいいと思ったのです。
……にもかかわらず、ちょと元気な顔を見て、自分の頭も少しだけ冷静になってくると、今後の経過も心配ではありますが、急に現実的なことが頭をよぎりはじめるのです。
限度額認定証はもらってきたものの入院費ヤバいなぁ……って(^_^;)
まいったなぁ……(;´Д`)
今後の経過がどうなっていくのかはわかりませんが、とにかくなによりも生きていてくれてよかった、ホントによかったです(ToT)
それにしても、なぜこうもアクシデントやトラブルが続くかな?